2007(H19)年度
セミナー・講習会

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DNAチップセミナーのお知らせ    2007/11/06 up

教育・研究支援センターでは以下の要領でDNAチップ(マイクロアレイ)に関するセミナーを開催いたします。
日時:11月12日(月) 17:00~19:00
場所:コラボステーションⅠ 共同セミナー室A・B
講演内容:
第一部 医学研究とDNAチップ  講師 株式会社DNAチップ研究所 松原 謙一先生
第二部 DNAチップデータ情報解析サービスのご紹介
 講師 株式会社DNAチップ研究所 学術担当者

第一部でご講演いただく松原謙一先生は九州大学に所縁の深い先生で、九州大学助教授、大阪大学教授を歴任された後、DNAチップ研究所を立ち上げられました。生物学のバイブルとされている「細胞の分子生物学」をはじめ、多数の生物学の教科書を上梓されています。ご講演の要旨は以下の通りです。皆様のご参加をお待ちしております。

~DNAチップと医学研究~
DNAチップ研究所 松原謙一 近未来の医療は個人個人に適した診療・処置をとり行う個人化医療であり、さらにその先には大部分の人を未病の状態に保つべく個人化健康診断が待っているとされています。一口にこれを言うのは容易でも、実際に個人個人の健康に関する情報を正確かつ詳細に集め、整備されてデータベースと照らし合わせながら処置を施し、健康指導をするのはとてつもない量の情報の収集が必要です。 病気の治療に限っても、今のカルテにどのような情報が書きこまれるか思い浮かべてください。患者の状態、投薬の記録と所見、家族歴、生化学的、病理学的あるいはPETなどの新技術による所見等、たくさんのことが書き込まれます。然し、今、個人化医療に向けて進む時代に必要なのはこれらだけではなく、目の前にいる患者のゲノムの構造(DNA)情報と、罹患している患者の組織あるいは臓器の中で起きているゲノム機能(RNA)の変調の情報を集めることなのです。ヒトの任意の組織を採ることは出来ませんから、代わりに血液細胞などに投影された変調の情報を集める場合もあるでしょう。癌などでは現実にDNAとRNAのレベルで変調を調べる試みが進んでいます。治療の為の診断に限らず、未病に向けた健康診断でも原則は同じです。馬鹿げたことだと一笑に付す前に一寸過去を振り返ってください。ヒトの遺伝子がとにかく研究できるようにきっかけをつけた組み換えDNA実験技術の開発が1972年、ヒトの全DNAの塩基配列を決定し、遺伝子を記載し尽くしたヒトゲノム解析プロジェクトの完成が2003年。爾来今日まで、個人個人の違いの基となるDNAの微妙な差を記載するSNP.CNV,INDEL等の知見や各組織におけるRNAの正常・異常状況における発現情報の知見が蓄えられつつあります。 DNAチップは、これらの現代の医学研究において、疾病を理解し、薬の効果を判定或いは予見し、予後予測を行い、必要によってはコホート研究などの予測や統計を行う場で活用できる、唯一ではないが強力なサポートを与える武器です。いくつかの例を挙げて現状を紹介します。


第1回 FlexStation3講習会のご案内    2007/06/21 up

当センターに設置してあります、FlexStation3(スーパーマルチプレートリーダー)の講習会を開催いたします。 FlexStation3の測定機能は、 時間分解蛍光、蛍光偏光、吸光、蛍光、発光の5つのモードがあります。 細胞内Ca+、膜電位、デュアル・ルシフェラーゼなどのレスポンスの早いカイネティックアッセイも可能です。
日時:7月18日(水) 
午前の部(9:30~12:30終了予定)、
午後の部(13:00~16:00終了予定) の計2回
場所:
基礎研究A棟2階 BS交流プラザ室および、教育・研究支援センター分子生物学実験室
講師:日本Molecular Device株式会社 マーケティングアプリケーション部 泉 国辰 氏
講習内容:
09:30-10:00 FlexStation3 概要説明
10:00-10:30 吸光リーダー・分光光度計測定操作説明
10:30-11:00 発光リーダー測定説明
11:00-11:30 吸光・発光・蛍光操作デモンストレーション(持ち込みサンプル歓迎)

午前の部、午後の部共に講習内容は同じです。 参加申込締切は7/7(土)とさせていただきます。午前・午後それぞれ10名ほど予定しております。 参加申込多数の場合は先着順とさせていただきます。 連絡先、お問い合わせは、以下のメールアドレスまでお願い致します。 kikicenter@med.kyushu-u.ac.jp

FlexStation3のアッセイ例としては・・・
<吸光アッセイ例>
ELISA/イムノアッセイ、タンパク定量、DNA/核酸測定、アルカリフォスファタ-ゼ、βガラクトシダーゼ、MTT、XTT。クリスタルバイオレット、乳酸脱水素酵素、アロマブルー、活性酸素種、酵素活性、微生物生育、スペクトルスキャニング、他

<発光アッセイ例>
レポータージーンアッセイ(デュアルレポータージーンアッセイ)、ATPの測定(衛生検査での応用)、ELISA(臨床開発での測定)、チロシンキナーゼの測定、NAD(P)H測定、酵素活性、イムノアッセイ、DNAプローブによるアッセイ、細胞の発光(phagocytosis)、他 <蛍光アッセイ例> ELISA、GFP、CFP、YFP、FRET、βラクタマーゼ レポータージーンアッセイ、細胞毒性試験、核酸の定量、SNPジェノタイピング、Fluoroblok細胞浸潤、タンパク定量、低分子量物質の検出、酵素活性測定、他。

<時間分解蛍光アッセイ例>
cAMP、サイトカイン(interleukins,TNF-α)、酵素活性(キナーゼ)、細胞毒性、CisBioの認めたHTRFシステム(IMAP TR-FRET、インビトロジェン、LanthaScreen、LANCE、DELFIA)、他

<蛍光偏光アッセイ例>
バインディングアッセイ(レセプターとリガンド、抗原と抗体)、タンパク質活性(キナーゼ、フォスファターゼ)、タンパク質分解酵素、核酸分解酵素測定、SNPs、他。

<ファーストカイネティックアッセイ例>
Ca+mobilization、イオンチャネル(Na+,K+&Cl-)、メンブレンポテンシャル、PH、デュアルルシフェラーゼ、レポータージーン、他



分子間相互作用解析装置「ビアコア2000」講習会   2007/05/23 up

タンパク質の働きを明らかにする目的で、他のタンパク質との相互作用を検討する研究が盛んに行われています。これらの分子間相互作用を解析する手法の一つとして、当センターに設置しておりますビアコア2000の原理・実験法に関する講習会を行います。

日程:6月14日(木)
グループA (10:00-12:00) (初心者、未経験者を対象)
1)ビアコアの原理と構造
2)分子間相互作用の意味
3)速度論敵解析
4)基本応用例による解析結果の説明
5)質疑応答

グループB (13:00-16:30)
1、使用上の実験についての質疑応答
1)実験操作上の問題
2)考えているアッセイ系がビアコアで測定可能か?
3)ビアコアの実験解析結果の見方等
4)トラブルシューティング

2、ビアコアを用いての実際にタンパク質の相互作用を解析する実習 時間制限があるために最後まで行えない可能性がありますが、できるだけ制限時間内でできる実験を行います。 自分のサンプルで解析を行いたい方は前もってご連絡ください。 参加者はグループAは15名程度、グループBについては、質疑応答は2~3名、実習解析は2名程度になります。 応募者多数の場合には先着順とさせていただきます。


Coulter社Epics Altra(セルソーター)講習会   2007/05/15 up

当センターではセルソーターの共通利用をおこなっています。専任のオペレーターが降りませんので、使用希望者は該当機種の使用経験がある肩に限らせていただいております。セルソーターの使用経験がない方は、講習会を受講になり、使用していただくようお願いします。 今回の講習会は、「ALTRAを実際に使えるようになっていただく為の講習会(フローサイトメーター経験者)」です。

日程:5月28日(火)、29日(水)
第一日目 (13:00~17:00)
13:00-14:00 
スタートアップ・精度管理(光軸調整含む) プロトコルの呼び出しとサンプル測定
14:30-14:45 休憩
14:45-17:00 
新規プロトコル作成とサンプル測定、シャットダウン デイリーメンテナンス 質疑応答

第二日目 (10:00-17:30)
10:00-12:00 
ソーティングの原理・スタートアップ・精度管理(光軸調整含む) ソートセットアッププロトコルを使ったソーティングの準備
12:00-13:00 昼食
13:00-15:00 
ソートアッププロトコルを使ったソーティングの準備(続き) サンプルのソーティング
15:00-15:15 休憩
15:15-17:30 ソート純度の確認・シャットダウン・デイリーメンテナンス 質疑応答

今回の講習会はフローサイトメーター経験者、2日間を通して出席可能な方を対象とし、先着5名程度に限定させていただきます。


アプライドバイオシステム社  リアルタイムPCR-7500講習会のお知らせ   2007/05/11 up

当センターに設置してあります、ABI社リアルタイムPCR-7500の講習会を以下の内容で開催いたします。
日時:5月24日(木)
第一部:13:00~14:30 ・リアルタイムPCRの概要 ・TaqManケミストリー ・SYBR Greenケミストリー
第二部:14:40~16:10 ・反応系調整について(検量線法) ・検量線法と非検量線法(ΔΔCt法)

*時間は多少前後する可能性があります。 実際に試薬を使った実験は今回は予定しておりません。


FACSCalibur 講習会のお知らせ   2007/05/01 up

ベクトン・ディッキンソン社FACSキャリバーの第3回利用者講習会を開催いたします。 今回は、5/15(火)午前、午後、16(水)午前、午後の2日に分けて開催します。 15日は未経験者の2グループ、16日は経験者の2グループを対象としています。

5月15日(火)パートA:未経験者向け講習会
(午前の部、9:30~11:30予定)(午後の部、13:00~15:00予定)
1)機器原理の説明
2)機器測定概要
3)実習による機器立ち上げ操作
4)蛍光ビーズを使った擬似取り込みと解析
5)機器終了操作
6)共同利用におけるルール説明

5月16日(水)パートB:経験者向け講習会
(午前の部、9:30~12:00予定)(午後の部、13:00~15:30予定)
1)機器原理のおさらい
2)蛍光色素と機器光学フィルターの関係の理解
3)実習による機器立ち上げ操作
4)蛍光ビーズを使った擬似取り込みと解析
5)機器終了操作
6)共同利用におけるルール説明
7)FACS Calibur使用における実験上の質問、その他

申し込みをされた方から先着順で、5~10人前後に振り分けて講習会を行います。 支援センターのFACS Caliburを使用予定の方は、是非参加お願い致します。 参加希望の方は参加希望日をご明記の上、5月10日迄に下記のメールアドレスへご連絡下さい。 希望者が多数の場合は、先着順とさせて頂きます。
教育・研究支援センター kikicenter@med.kyushu-u.ac.jp


フリューダイム社Microfluidicsチップ技術セミナー   2007/04/20 up

フリューダイムは、単に極微量化だけではなく、多くのアプリケーションに効率的に実用できるMicrofluidicsチップ技術を開発しました。このチップは複数層からなるマイクロチャネルはもとより、実用化に必須の制御バルブ、ポンプなどの機能も統合した集積流体回路(IFC : Integrated FluidicCircuit)です。この技術により、オンチップでの大規模で複雑な並列バイオプロセスや微量ターゲットの検出・定量などが可能となりました。今回はIFC技術の概要とその応用をご紹介します。
<ご紹介応用例>
・幹細胞シングルセルからの遺伝子発現定量
・慢性骨髄性白血病チロシンキナーゼドメインの高感度変異検出
・ナノリッターリアルタイムqPCR
・ナノリッターSNPジェノタイピング

日時:2007年4月24日 17:00-18:00
会場:九州大学馬出地区コラボステーションI 1階 第一セミナー室
講師:Marc Unger (Fluidigm Corporation)
主催:九州大学医学研究院 教育・研究支援センター 

地図はこちら→http://www.kyushu-u.ac.jp/map/campusmap/hospital/hospital.html
参加申し込みは不要ですので、直接会場までお越し下さい。医学研究院以外の所属の方も歓迎致します。 お問い合わせは下記、教育・研究支援センターまでお願いします。
教育・研究支援センター kikicenter@med.kyushu-u.ac.jp


フローサイトメトリーデータ解析ソフトウェア「フロージョー」 セミナー   2007/04/05 up

フローサイトメトリーデータ解析の定番とも言える「フロージョー」 は、フローサイトメーターと一般に呼ばれている機種であれば、メーカーを問わず、データを取り込んで解析できるツールです。生データを取り込み、新しいゲート作成から、ヒストグラムオーバーレイ、デジタルコンペンセイションに至る解析機能を備え、再解析から論文のFigureの作成まで、効率よくこなせる強力なツールでもあります。 先月末に東京にて行なわれました、フロージョーセミナで紹介された、フロージョーを効率よく使うための注意点・Tips集もあわせてご紹介しますので、現在フロージョーをご利用いただいているかたも是非ご参加ください。
今回は「フロージョー」の日本における販売代理店トミーデジタルバイオロジー(株)の津田千尋様を講師としてお招きし、本ソフトの基本から 応用まで幅広く講習会を行って頂きます。 18:00以降は、FAQの時間を設けておりますので、お気軽にご質問ください。実際にソフトウェアを触って見たい方も是非後半にもご参加ください。実データの取り込みも可能な、デモ機を用意しておりますので、実データを用いてのディスカッションをご希望の方は、データ持込の旨をお知らせください。
データ持ち込みのご連絡は、下記の津田 千尋 様までお願いします。 chihiro_tsuda@digital-biology.co.jp フロージョーのデモ版は下記サイトからダウンロードいただけます。 http://www.digital-biology.co.jp/japanese/flowjo/index.html また、セミナーの最後には、簡単に ・マイクロアレイ解析ソフトウェア 「ジーンスプリング」 および ・パスウェイ解析ツール「インジェヌイティパスウェイアナリシス」 のご紹介もして頂く予定です。
参加希望者が多数になる可能性を考慮し、二日間に分けて行いますが、内容は同一です。参加申し込みは不要ですので、直接会場までお越し下さい。医学研究院以外の所属の方も歓迎致します。

日時:2007年4月13日(金)、25日(水) 両日共に17:00-18:00
会場:九州大学馬出地区コラボステーションI 1階 第一セミナー室
お問い合わせは下記、アドレスまでお願いします。 教育・研究支援センター kikicenter@med.kyushu-u.ac.jp





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